【鳥取の元銀行員が伝授】転職が住宅ローン審査に不利になるって本当?

コロナ禍で先が見通せない中、給与が上がらない今の会社に居続けるより、条件がよい会社に転職したい。あと家も買いたいと妻と話しをしている最中。

転職活動を進めているけど、気になるのは住宅ローンの事。

新たな転職先で審査を受けてしまったら、勤続年数が短いから住宅ローン審査に不利になるのでは?だったら転職前に住宅ローンを組んでしまった方がいいんじゃないか?

この記事を読んでいるあなたは、こんな疑問を持っていませんか?

確かに、これから家を買うことを予定している時に転職をすると、不利になってしまうのではないかと不安になりますよね。

このような疑問に対して、元鳥取の銀行員がお答えします。

私は以前、住宅ローンの担当をしており8年間の間毎月欠かさず住宅ローンの手続きをプロとして行ってきたので、鳥取のほとんどの銀行の審査事情について熟知しています。

その経験をもとに鳥取の銀行の住宅ローン審査と転職について詳しく解説をしていきます。

銀行は、転職されたばかりのお客様をどう見るのか?

以前は、銀行にもよりますが、住宅ローンを受ける為の信用を計る為に同一勤務先に3年以上の勤務が必要でした。

ただ、今はステップアップの転職は当たり前です。入社から定年退職まで一つの会社で勤め上げる時代でもありません。なので、住宅ローンの審査に通る為には現在、勤続年数は3年も必要ありません。

とはいえ、気を付けなければならないのは、転職を何度も繰り返していて、同じ職場に1年も勤めていないケースです。こういう方は、同じ職場に勤められず、安定的な給料を得られない人と見られてしまい、銀行の審査に通らないことがあります。

要は勤続年数が長いと、それだけ安定的に給料を得られる=信用があるとみなす、という 見方を銀行はします。なので、転職されたばかりの方が住宅ローンを組む場合は注意が必要です。

住宅ローンを組むには、どのくらい勤続年数があればいいのか?

では実際にどのくらいの勤続年数が必要なのでしょうか。

鳥取の銀行で住宅ローンを組むのは、原則、同じ勤務先に1年以上勤務することが必要です。ほぼ県内どこの銀行も1年で統一されているようです。

銀行にとって、住宅ローンを申込む人がきちんと毎月返済してくれるかどうかは、税込みの年収でチェックします。なので、審査を受けるには、最低でも同じ勤務先から1年間の給料の支払いを受ける必要があるわけです。

要は、安定した仕事や会社で継続的な収入があるかどうかをチェックされます。ただ、その勤続年数のチェックについては銀行によって違いがあります。

2年未満の勤続年数だと、前職の職歴のヒアリングが入る場合も

勤続年数は原則1年以上必要だとお伝えしましたが、実は、勤続年数が2年未満だと前職のヒアリングをする鳥取の銀行があります。

審査が進み、本当にその銀行でお金を借りるという申込の段階で、「あなたの前職の職歴はこれで間違いありませんね?」と確認の署名を求められます。(勤続が1年以上あればここまで求めない他の銀行も勿論あります)

そこまでチェックを求めるのは、銀行の審査にとって、勤務年数がいかに重要かを表していると言えます。なので、なぜ転職したのか、できれば前向きな理由を銀行の担当者に伝えることが重要です。

グループ会社内の異動なら転職にならず、勤続年数は通算できる

以前ならば同業種の転職は、勤続年数を通算して見てくれる銀行もありました。しかし最近は、同業種でも勤続年数を通算してくれません。ただし、同じグループ会社内の異動なら、転職とみなされず勤続年数は通算してくれる銀行もあります。

該当される方は、ローンの申し込み時に、転職先はグループ会社内だということを、しっかりと銀行員に伝えれば転職直後でも勤務年数に関しては問題ないでしょう。

転職して1年経つまで住宅ローンは申込できないの?

ここまでで、住宅ローンの審査に通る為には最低で1年の勤続年数が必要だとお伝えしました。

しかし、中には「まだ転職して1年経っていないけど、すぐに住宅を購入したい!」とお考えの方もいると思います。

実は、転職して1年経っていなくても申込を受け付けてくれる鳥取の銀行があります。

その銀行は、住宅が建って住宅ローンの融資を受けた時点で、勤続年数が1年あれば良いという考えで審査します。

注文住宅であれば、まず土地の購入から始まって、工務店と契約をして、それから工事に着手するので、完成、引き渡しまで時間がかかります。

なのでローンの申込時に勤続年数が1年以下でも、完成、引き渡しまでに勤続年数が1年に達していれば問題ないと見てくれるわけです。

もっと詳しくお伝えすると、建てる土地や住宅メーカーが決まったあとに住宅ローンを申し込む(本申込または本審査といいます)時に勤続年数が6カ月あれば審査をしてくれるようです。 この銀行だと転職して間がない方も安心して住宅ローンを申し込むことができますね。

職業によっては勤続1年以下でも優遇される場合があります

それと、職業によって勤続年数が1年経っていなくても、審査で優遇される方がいます。

公務員、医師、弁護士、公認会計士、税理士、司法書士は勤続年数が1年以内でも申込可能の銀行が多いようです。特に公務員の方は、民間と違って、収入の安定が保障されていますから、安定的に給料を得られる=信用があると銀行が見るのも分かります。

転職もよほどのことがない限りせずに定年まで勤めるので、返済は問題なしと審査されます。その結果、勤続1年以下でも優遇されます。

希望の中古住宅が見つかったけど転職して間がないとローンは組めないの?

土地を購入し、住宅の引き渡しの時点で勤続年数が1年に達していれば、現時点で転職して間がない方もローンが組める銀行があるとお伝えしました。でもこれは、新築の場合です。

今、転職して間がない、あなたの目の前にすぐ欲しい中古住宅がある場合、ローンが組める銀行はあるのでしょうか。

中古住宅は早いもの勝ちです。あなたの勤続年数が1年に達する前に他の方が購入してしまうかもしれません。

既にお伝えした通り、転職して1年経っていない場合は普通のサラリーマンが中古住宅を買うために鳥取の住宅ローンを組むことは難しいです。

でも、諦めないで下さい。勤続年数が1年以下でも申し込みができる住宅ローンがあります。

転職後1カ月でも申し込みが可能な住宅ローン

それは住宅支援機構のフラット35です。

フラット35

フラット35は、35年間金利が変わらない政府系の住宅ローンです。フラット35の場合は、転職して1カ月後に支給された最初の給料を12倍して年収を算定します(賞与も加算が可能)。

このフラット35を利用すれば、あなたも希望の中古住宅をすぐ手に入れることができるかもしれません。

ただ、その中古住宅がフラット35を扱う住宅支援機構の定める基準に合格したことを証明する検査機関の証明書も住宅ローンを組む時に必要です。

鳥取の銀行の住宅ローンには、このような条件は必要ありません。なので、中古住宅を買いたいけど転職して間がなく鳥取の住宅ローンが利用できない場合に、フラット35を検討した方がよいでしょう。

フラット35はどこで申込できるの?

鳥取の銀行でフラット35を申し込むこともできますが、モーゲージバンクと呼ばれる住宅ローンを専門に取り扱う会社で借りることもできます。あまり馴染みがない会社ですが、全国に20数社あり、フラット35を申し込む人の大半は、モーゲージバンクから住宅ローンを借りているようです。

実は、鳥取の銀行でフラット35の申し込みをするのは銀行員からとても嫌がられます。

なぜなら自社商品の住宅ローンを売りたいという思いがあるからです。銀行は、フラット35を販売するよりも自社の住宅ローンを売った方が高い利益を得ることができます。そのため、少し金利を高く設定していたり、申込の条件を独自に高く設定している銀行もあるようです。

また、モーゲージバンクの方も金利が低くても手数料が高めに設定してあります。つまり、フラット35を鳥取の銀行で借りる方が得なのか、モーゲージバンクで借りるのが得なのかは一概には言えません。お互いの商品内容をよく比べて、慎重に選ぶことをおすすめします。

中古住宅を購入したいあなたは、ぜひ参考にしてください。

まとめ

・鳥取の銀行で住宅ローンを組むのは、原則、同じ勤務先に1年以上勤務することが必要

・ただし、転職してから1年経っていなくても条件や銀行次第ではローンが組めることもある

・必ずしも転職が住宅ローン審査に不利になるとは限らないが、銀行から職歴のヒアリングを受けた時は転職の理由などを銀行員にきちんと伝えるようにすることが大切

・転職間もない状態で中古住宅を購入したい場合は、フラット35を使うという手もある

以上、転職が住宅ローン審査に与える影響について解説をしていきました。

思ったよりも厳しくないと感じたのでないでしょうか?

正しい情報を把握していれば、転職をしたとしても安心して住宅ローンを組むことができます。

ぜひこちらの情報を参考にして、住宅購入の計画を考えてみてください。

住宅ローンの適正な金額がわからない場合

「勤続年数が1年以上経てばいいのはわかったけど、自分たちにとって適正な住宅ローンはいくらなのか知りたい」というあなたは、第三者立場のファイナンシャルプランナーに相談されてみてはいかがでしょうか。

鳥取マイホームお金の相談室では、鳥取の住宅ローンについて詳しいファイナンシャルプランナーがあなたにとって適正な住宅ローンの額を具体的にお伝えしています。

転職した後の家づくりや住宅ローンで失敗したくない方は、ぜひ一度こちらをご覧ください。

霜村 亮介
鳥取マイホームお金の相談室代表。保険や住宅の販売を目的としない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、鳥取でこれから家を買う方に第三者の立場からお金に関するアドバイスを行う。元銀行員であり、鳥取の銀行で8年間住宅ローンの審査に関わり続けた経験から、鳥取の住宅ローン事情に精通している。その知識やノウハウを活かし今まで100組を超える相談者にアドバイスを提供し、家を購入した後もお金が貯まる家計を実現させた実績を持つ。

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