鳥取で家を買いたいけど、気になるのが住宅ローンの返済のこと。今、検討している工務店から提示された見積もりだと、毎月の住宅ローンの支払いが、今現在のアパートの家賃の支払いを超えてしまうな。
となると、住宅ローンは金利が少しでも安い銀行を選びたい。スマホで住宅ローンを検索すると、ネット銀行はとても金利が安いらしい。
でも同じ職場の同僚は、地元の銀行で住宅ローンを組んだと聞いた。金利が安い方が良いに決まっているけど、使ったことがないネット銀行で大きな金額を借りるのはすごく不安。
やっぱり金利が高くても地元の銀行で借りる方が確実かな。工務店の営業マンも同じようなことを言っていたな。
この記事を読んでいるあなたはこのような疑問を持っていませんか?
確かに、金利の安いネット銀行はお得そうだけど、いざ借りるとなると不安になりますよね。
やっぱり鳥取の銀行で借りるべきなのか、結局、どちらで住宅ローンを借りた方がよいか知りたい、という方は多くいらっしゃいます。
そこで、このような疑問に鳥取の元銀行員がお答えします。
私は以前、住宅ローンの担当をしており、8年間の間、毎月欠かさず住宅ローンの手続きをプロとして行ってきたので、鳥取のほとんどの銀行の審査事情についてある程度熟知しています。また独立してからも、ネット銀行で住宅ローンを組むご相談者様をサポートした経験があります。
その経験をもとに、鳥取でこれから住宅ローンを組むあなたがネット銀行、地元銀行のどちらを選ぶべきかを解説をしていきます。
目次
使ったことがないネット銀行で住宅ローンを組むのはちょっと不安
あなたも鳥取の銀行の通帳を一冊は持っていますよね。
でも、住宅ローンは、使ったことがないネット銀行で借りるのは不安がありませんか。
鳥取マイホームお金の相談室にお越しいただくご相談者様も、みなさん同じように「ネット銀行はよく分からなくて不安だ」とおっしゃいます。
でも鳥取の銀行を選ぶ方が多い中で、ネット銀行で住宅ローンを組んでいる人はいます。
とあるご相談者様は、ネットバンクのソニー銀行で住宅ローンを組まれました。
ちなみに、鳥取ではソニー銀行とゆうちょ銀行が提携をしているので、ソニー銀行の住宅ローンの話を郵便局で聞くことができます。
そのご相談者様も、金利がとても安いことにネット銀行のメリットを感じていました。
とはいえ、ネット銀行で住宅ローンを組むことに不安があったため、デメリットについてお伝えしたところ、しっかりと確認・理解されました。
そして最終的に、ご自身の判断で、鳥取の銀行ではなくソニー銀行で住宅ローンを組まれました。
ネット銀行の住宅ローンは金利が安いですが、デメリットもあります。そのデメリットをしっかりと理解すれば、自分が鳥取の銀行を選べばいいのかネット銀行を選べばいいのかの判断をすることができるようになりますので、一緒に見ていきましょう。
ネット銀行のデメリット
ネット銀行の住宅ローンは金利がとても安いです。
金利だけ見たら、鳥取の銀行の住宅ローンを選ぶより、お得な感じがしますよね。
とはいえ何千万もの借金をするわけですから、鳥取の銀行を選ばずに、ネット銀行の住宅ローンを組んだ場合のデメリットはないのか気になりますよね。ここでしっかりと確認しましょう。
①手数料が高い
住宅ローンを組む場合、手数料を銀行に支払う必要があります。
鳥取の銀行で住宅ローンを組む場合、だいたい55,000円(税込み)ほどですが、ネット銀行の場合、融資金額に%(パーセンテージ)をかけた金額を支払う必要があります。
だいたい融資金額の2.2%(税込み)が手数料の相場のようです。中には、融資金額の1.1%(税込み)のネット銀行もあるようですが、融資金額にかかわらず、最低でも22万(税込み)を支払う決まりになっているようです。
いずれにしてもネット銀行の住宅ローンは手数料が高額になります。
②対面で手続きができない
鳥取の銀行で住宅ローンを組む場合、たいてい銀行の支店か、ローンセンターに足を運ぶことになります。
特に住宅ローンを専門に取り扱うローンセンターでは、商品に精通した専任の銀行員が、対面で手続きの対応をしてくれますし、土日も営業しているのでとても便利です。
それに対し、ネット銀行では、ネット上で住宅ローンの手続きを行います。
もちろん、カスタマーセンターに電話で分からない事を確認しながら手続きを進めることはできます。ただ、対面でないのに、何千万もの借金の申込をネットですることに抵抗や不安がある人は鳥取だととても多いようです。
③つなぎローンの使い勝手が悪い
鳥取の銀行では、基本的に住宅ローンのお金があなたの口座に振り込まれるのは家が完成した後です。
しかし、土地を買うためには家が完成する前にお金を払う必要があります。これが数百万円であれば現金で支払うこともできますが、通常は1,000万程度の資金が必要になることがあります。
このお金は現金で支払うのは難しいですよね。なので、家が完成して住宅ローンがおりる前につなぎで銀行からローンを借りる必要があります。これが、『つなぎローン』と呼ばれるものです。
また、工務店への支払いも家が完成する前に分割で払う必要がある場合も多く、その際もつなぎローンが必要になります。
鳥取の銀行の場合、つなぎローンの金利は住宅ローンの金利よりも高くなる場合がありますが、1つの銀行の中で手続きができるのでそこまで面倒ではありません。
しかし、ネット銀行を利用する場合は、このつなぎローンを同じ銀行内で手続きをすることができない仕組みの銀行が多いようです。
なので、つなぎローンの金利が高くなってしまうだけではなく、手続きがかなり面倒になってしまうことに加えて、手数料が10万円程度かかってしまうデメリットがあります。
これは大きなデメリットになりますので、しっかりと頭に入れておきましょう。
ネット銀行で借りるのが「あり」なのはこんな人
先ほど、ネット銀行は、つなぎローンの条件が悪く、使い勝手が良くないことをお伝えしました。
ただ、これは、土地からの購入で新築の住宅を建てる時の話です。
もしあなたが中古住宅を購入するなら、つなぎローンを使う必要はありません。購入するときに、住宅ローンを組んで代金を支払えば、それで完結します。
つまり、あなたがもし、中古住宅を購入することを考えているのなら、ネット銀行で借りるのは「あり」と言えそうです。(上記でお伝えした、ネット銀行で借りたご相談者様も実は、中古住宅を購入されました。)
あとは、
・高い手数料を現金で支払っても、金利が安い方がメリットがあると感じる
・ネット上で契約を結ぶことに何ら抵抗がない
という方も、住宅ローン選定にネット銀行を入れてみてください。
こんな人は鳥取の銀行で組む方がベスト
次に、ネット銀行ではなく、鳥取の銀行で住宅ローンを組んだ方がよいケースを見ていきましょう。
もしあなたが、土地を現金で購入せず、住宅ローンを組んで新築を建てたい場合は、お伝えしたようにつなぎローンを使う必要があります。
となると、1つの銀行の中でつなぎローンの手続きもできて、余計な手数料がかからない鳥取の銀行で住宅ローンを組んだ方がよいでしょう。
この他にも、
・自己資金が少なくて、少々金利が高くても手数料が安い方に魅力を感じる
・ネットではなく対面で手続きをする方に大きな安心感を感じる
という人も同じく、鳥取の銀行で住宅ローンを組むことをおすすめします。
まとめ
以上、ネット銀行で住宅ローンを申し込む場合のデメリットについて見てきました。
鳥取でも、実際にネット銀行で住宅ローンを組む人はいらっしゃいます。
ポイントとしては、デメリットとして以下の①~③をよく理解することが重要になります。
①手数料が高い
②対面で手続きができない
③つなぎローンの条件が悪く、使い勝手が悪い
これらを考慮した上で、こんな方はネット銀行で住宅ローンを借りるのがおすすめです。
・つなぎローンが必要ない中古物件を購入する人
・自己資金にある程度余裕があり、高い手数料を払っても、金利が安いメリットを取りたい人
・ネットで手続きが完了することに不安がない人
また、こんな方は鳥取の銀行で住宅ローンを借りるのがおすすめになります。
・つなぎローンで土地から購入して家を建てる人
・自己資金が少なくて、ネット銀行の高い手数料を支払うのに抵抗がある人
・対面で担当者とやり取りしながら手続きを進めたい人
いかがだったでしょうか。
ぜひこの情報を参考して、ネット銀行、または鳥取の銀行、どちらで住宅ローンを組んだらいいのか、判断してみてください。